松本美智子/著
樹村房
A5判 206頁
3520円
調べ学習や探究学習、メディア教育などの学習活動の中で学校図書館を活用するメリットは大きいが、教員にとっては「負担が大きい」「面倒くさい」と否定的に捉えられることも多いという。学校図書館は読書をする場所であり、探究学習などに活用するためには、授業で使用する資料についての専門的な知識や、教員自身の学校図書館活用能力、授業準備のための時間的な余裕が求められる、といった理由が考えられる。
教員が学校図書館を活用するためにはどうしたらよいのか。それは、実際に司書教諭や学校司書といった学校図書館担当者の支援を受けてみることから始まる。教員にとっては、その支援を受けることによって時間的な余裕も生まれる。本書は教員と学校図書館担当者の協働構築の具体的な方法について、組織論を枠組みにアプローチする。
学校への調査・分析も実施し「学校図書館活用における協働構築の阻害要因と協働構築方法」など各章で示す提案に注目したい。
巻頭に「学校図書館の基礎知識」を掲載。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年3月17日号掲載