宮森裕太/著
小嶋悠紀/監修
教育技術研究所
A5判 144頁
2310円
幼稚園や保育園、小学校低学年でできる算数ゲームを豊富なイラストで紹介。楽しみながら算数の基礎力をつける。
ゲームには、指導者が指定した「四角い仲間」などを探す「見つけた 見つけた」や、トランプの色が同じなら取れる「色合わせ神経衰弱」などを掲載。指導者の指示や子供の反応例が手順ごとに示され、すぐに実践できる。ゲームは、数の基礎概念・数処理・数概念・計算の4領域に分かれ、家庭や学校で用意しやすい道具を使う。
本書の魅力のひとつは「『数と計算』アセスメント早見表」だ。「同じ仲間同士の集合づくりができる」「1~10までを正しく数えられる」など、子供の実態を確認することで、つまずいた領域を把握できる。
小学校に入学後、計算の学習が困難な子が大勢いる。計算そのものの練習も必要だが、その前段階の理解が不足していることも多い。早見表で子供の実態を見取り、それに対応した算数ゲームを実施するとよいだろう。特別支援学級や放課後等デイサービス、家庭でも活用可能。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載