堀江譲/著
日本気象予報士会/監修
東京堂出版
A5判 160頁
1980円
危険な天気のときに身を守る行動をクイズ形式で紹介。書名の「はれるん」とは、気象庁のマスコットキャラクター。
クイズは、熱中症、雷、大雨、竜巻・強風、霧、凍結・雪、大気汚染、大地震から出題。最高気温が35度以上になる猛暑日が増えてきたことを踏まえ、今回の増補改訂版では熱中症を重点的に扱った。
最大の特徴は、子供の生活に即した具体的な問題や答えになっていること。例えば「登下校中に雷が鳴り出したよ。どうしたらいいかな?」というクイズの正解は「自分の家・学校・こども110番の家の中で、いちばん近いところに行く」。学校に戻ってもよいこと、こども110番の家へ行く方法もあることに気づかせる。正解と一緒に解説も示され、「なぜその行動をするのか」も理解できる。紙面にはQRコードがあり、より詳しく学べる。
いつ自然災害が起こるかわからない現在、子供が自分自身を守り、考えて行動する力を身につけることは必須だ。家族で防災について話し合うときにも活用できる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載