日本で刊行された、海外(翻訳)文学作品の中から、10代が気に入った作品を投票する「第1回10代がえらぶ海外文学大賞」が開催される。この賞は、10代の人たちにもっと海外文学を読んでほしい、との思いから設立された。
イラスト オザワミカ https://10daikaigaibungaku.wixsite.com/home
第1回は、2024年1月1日~12月31日に日本で刊行された海外(翻訳)文学で、10代を主人公とする作品が対象で、グラフィックノベル(まんが)、絵本、古典新訳も含まれる。なお、選考委員が翻訳したものは対象外とする(帯、解説のみなら可)。選考委員は、越前敏弥氏、金原瑞人氏、河出真美氏、三辺律子氏、奈倉有里氏、鳴川浩子氏(50音順)。
選考は2段階で実施。第1次投票は、10代のための海外文学を応援したい人から、広く推薦作品を募集する。1人につき1~3冊まで、誰でも参加できる。ここで選ばれた15冊と選考委員が無記名で挙げた推薦本6冊を加えた21冊(予定)から、選考委員が7冊を選び、ノミネート作品として6月に発表される。
紹介冊子を作成してWebサイトからダウンロードできるようにし、紙版も制作。書店、学校や図書館、朝の読書などに活用できるようにする。
第2次投票は9月に、10代が投票する。7冊全部読む必要はなく、気に入った作品について1人1冊投票する。
結果発表は10月。11月にはイベント開催も企画している。同企画を通して海外文学の魅力を伝えるため、今後クラウドファンディングも予定。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載