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環境保全意識を高める実践を紹介~第56回全国小中学校環境教育研究大会(東京大会)・第60回東京都小中学校環境教育研究発表会開催

2025年2月17日

 「第56回 全国小中学校環境教育研究大会(東京大会)」および「第60回 東京都小中学校環境教育研究発表会」が、2024年12月26日、東京・新宿区のエコギャラリー新宿で開催された。福井県大野市立阪谷小学校、広島県広島市立湯来中学校、東京都小中学校環境教育研究会の口頭発表などが行われ、後日オンライン配信も実施した。
主催=全国小中学校環境教育研究会、東京都小中学校環境教育研究会

全国各地の環境教育の取組が紹介された

同大会では口頭発表および誌上発表で全国の環境教育の実践が発表された。全国小中学校環境教育研究会の關口寿也会長は、開会挨拶で各校の発表について「温暖化を越えて新しい地平を目指す子供たちのステップにほかならない」とし、「環境教育を持続可能な社会をつくる人材育成のための教育として進めていく」と語った。

講演はTouson自動車戦略研究所代表で、自動車・環境技術戦略アナリスト、愛知工業大学工学部客員教授 博士の藤村俊夫氏による、「EVシフトはCO2削減の救世主になれるのか?」。

口頭発表された取組


▼福井県大野市立阪谷小学校
の演題は「ふるさと学習を核とした環境教育の推進~小学校で育てるSDGsへの問題意識と地域、関係機関と協力した取組~」。ダークスカイ・インターナショナルによる「星空保護区Ⓡ」認定に向けた活動を通して、児童に環境問題に関心・興味を持たせ、ふるさと学習を行い、幅広い取組を展開した。大野市主催の「ライトダウンキャンペーン」への参加や、「大野市スターポイントプロジェクト(OSPP)」活動、学校ブログやインスタグラムで地域や学校の魅力を発信、「親子星空観賞会」開催などを行った。2023年8月には大野市南六呂師エリアが、日本で4例目となる「星空保護区Ⓡ」に認定されている。


▼広島県広島市湯来中学校
では「キャリア教育を要とした小中9年間を見通した 環境教育を実践するためのカリキュラム・マネジメント~生きる力を育み、ふるさとに誇りを持つ生徒の育成~」として発表。2005年から現在まで、水内川水系の水質調査を継続。その間、いくつかの転換期を迎えながらも環境教育に取り組んできた。現在、小中9年間の環境教育をキャリア教育と結びつけたカリキュラムを構築し、中学校区全体で情報共有し、全教員で授業改善を進めている。2030年には湯来地域の小中学校4校が統合され「小中一貫教育校」が新設される予定で、地域の自然豊かな環境を大切に持続する気持ちが湧くような教育を目指す。


▼東京都小中学校環境教育研究会
では、今年度は「総合的な学習の時間」を中心とした「学校ビオトープ」の活用に焦点を当て、単元および授業づくりを行った。町田市立小中一貫ゆくのき学園大戸小学校第6学年、豊島区立仰高小学校第5学年、新宿区立西戸山小学校第2学年、港区立高陵中学校第3学年の取組を紹介した。

東京の子供にとって、日常生活で生き物に触れる機会が少なくなっているが、校内の安全確保等の要因により、ビオトープすら身近でなくなってきている。今回の研究では、学校ビオトープの活用によってどの校種でも児童生徒が生き物や自然に関心を持つ意識の変容が見られ、環境保全意識を高めるのに効果的であると分かった。課題は学校ビオトープの維持管理で、子供たちが関わって維持・管理する仕組みを構築する必要がある。


誌上発表
は、沖縄県浦添市立港川小学校、東京都江戸川区立小松川小学校、広島県尾道市立高見小学校、山梨県南アルプス市立芦安小中学校、福井県小浜市立内外海小学校の取組が紹介された。

 

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載

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