日常生活のあらゆる出来事に関係している「確率」の、不思議さ・楽しさ・面白さを伝える児童実用書。「確率」とは、ある出来事がどれぐらい起こりやすいか、起こりにくいかを数字で表したもの。面白いのは、何か出来事が起こる確率を正しく示した数値が、人間の直感を裏切る(反している)ことがたくさんある、ということだろう。
本来、確率は中学校の数学の授業から学習するが、本書はその“直感を裏切る”確率の不思議さを、小学生のうちから楽しんでもらおうという意欲的な一冊だ。
まずは「確率」クイズに挑戦する。回答するために必要なのは直感だけ。登場するナゾの鳥・Pちゃんが出題するクイズに、小学5年生のマイ、ダイスケの2人と一緒に、読者も直感で考える。
「コインを投げたら5回連続で表!次は裏かな?表かな?」「クラスで席がえ!全員が違う席になる確率は?」「1%の‘ガチャ’を「100回引いたら『必ず』当たる?」等、10問のクイズを収録。クイズの後に、その確率を確かめられる方法や実験を紹介する。
教育家庭新聞2025年1月1日号掲載