立方体パズル「ルービックキューブ」を発明した、エルノー・ルービック氏の物語。ハンガリーの首都ブタペストで暮らすもの静かなエルノー少年は、身の回りにあるさまざまな物に興味しんしん。物の中身を想像して絵を描いてみたり、パズルで遊んだり、自然に親しんだりしながら成長した。美術を学び、建築を勉強し、やがて先生になる。
生徒に3次元の物体について教えるために模型を作りながら考える。「小さなキューブ同士を組み合わせて、それぞれがつながったまま、自由に動かすことができる大きなキューブを作ることはできないかな?」その試行錯誤から、マジックキューブ(のちのルービックキューブ)はどのように誕生したのか。
2024年にはルービクキューブの発明から50周年、エルノー・ルービック氏の80歳の誕生日を迎えた。現在、世界では累計4億5000万個以上が販売され、各国では定期的に大会も開催されている。日本には九谷焼やロボットに変形するルービックキューブもある。本書を手に挑戦してみてはいかが。
教育家庭新聞2025年1月1日号掲載