災害が起こった時、学校や塾にいたり、外出先で一人だったり、家にいても家族が留守のこともある。子供が自分で自分の命を守るにはどうしたらいいのか。自分で考えて判断し、自分の力で逃げのび、助けがくるまで、まずは72時間耐えて、生きのびるための一冊。
東日本大震災の翌年の2012年に刊行されたロングセラーの全面改訂版。旧版の「災害発生後の時間軸にそった対策」「子供が自分で科学的に判断する力を育む」という特徴はそのまま、熊本地震や能登半島地震など、近年の地震災害の知見、また「在宅避難」やそのための食料の備蓄のローリングストックなど、最新の防災対策を取り入れた。また「豪雨・台風」を新設している。
「地震を生きぬくための69の方法」では、地震発生から10秒後までにできること、1分後、10分後、1時間後、24時間後、72時間後、地震が来る前にできること、と時間軸で解説。「その他の災害・事故」では、雷、熱中症、大雪、一酸化炭素中毒、水難事故、駅や踏切での事故を取り上げる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年11月18日号掲載