「Minecraft Education」の仮想空間で、ゲームを楽しみながら正しいお金の知識を身につけよう——㈻大谷学園秀英高等学校(栗原誠司校長)は10月22日、金融教育教材「クエスト・オブ・ファイナンス~勇者の武器はお金の知識」を活用した授業を行った。
SMBCグループ(三井住友フィナンシャルグループ、SMBCコンシューマーファイナンス、三井住友銀行)は、パソコン用ソフト「Minecraft Education」を利用し、「お金にまつわる体験」ができる仮想空間「クエスト・オブ・ファイナンス~勇者の武器はお金の知識」を共同開発。Web上で公開し、120校以上の学校からダウンロードされている。
SMBCコンシューマーファイナンスは、「クエスト・オブ・ファイナンス」を活用した出前授業を実施。10月22日には秀英高等学校で、同社担当者が講師として授業を行い生徒20人が参加した。
授業は「クエスト・オブ・ファイナンス」の仮想空間で、制限時間内で取り組む。0コインからスタートし、100コインを稼ぎ、借金のない状態でゲームクリアとなる。生徒はグループで取り組む。最初に『勇者新聞』が配布され、さまざまな情報を読み解きながらゲームを進める。
元手を稼いだりクジをひいたり、詐欺被害に遭わないように気を付ける、所持コインを預けて増やす、などさまざまなイベントが用意されており、お金にまつわる疑似体験ができる。初めての挑戦でクリアできることは少ないといい、適度な難易度で何度も挑戦したくなる仕掛けだ。
授業では、友達と相談しながら試行錯誤し、”今度こそは”と再度取り組む様子が見られたという。11月末には再度授業を実施し、教材『解説の書』を使って、ゲームの中でお金についてどのような学びがあったのか説明する予定だ。
「クエスト・オブ・ファイナンス」は、高等学校の金融教育が必修となる中、専門知識がなくても教えることができ、楽しく学べる教材を目指して開発された。高等学校をターゲットとしているが、中学校、小学校まで活用が広がっている。
「Minecraft Education」があればワールド(仮想空間)を無償でインポートできる。1時間を目安にした学習指導案や補助教材もあるので、学校や塾、放課後教室などで活用し教えられるほか、要望があればSMBCコンシューマーファイナンスが講師を派遣することも可能。
教材HP=https://www.promise-plaza.com/movie/02690/
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年11月18日号掲載