環境の保全、啓発、美化や環境教育に関する活動を顕彰する「第30回コカ・コーラ環境教育賞」(主催=公財・コカ・コーラ教育・環境財団)の最終選考と表彰式が10月5日行われた。一次の書類選考で選ばれた全国の小学生から大学院生までの13団体による最終選考(プレゼンテーション)により、受賞団体を次の通り決定した。
【活動普及部門】▽小学生最優秀賞・文部科学大臣賞=NPO法人SDGs Spiral(福岡県北九州市)▽中学生最優秀賞=新渡戸文化中学校Action for Future(企業共創ラボ、東京都中野区)▽小学生優秀賞=色響(IRO&HIBIKI)(鹿児島県鹿児島市)▽中学生優秀賞=草津市立松原中学校(滋賀県草津市)
【企画・研究推進部門】▽最優秀賞・環境大臣賞=清風高等学校生物部 アオコ班(大阪府大阪市)▽優秀賞=青森県立名久井農業高等学校FLORA HUNTERS AQUA(青森県三戸郡)、沖縄県宮古総合実業高校 環境班(沖縄県宮古島市)
企画・研究推進部門で最優秀賞・環境大臣賞を受賞した清風高等学校生物部アオコ班を紹介する。絶滅危惧種に指定されているニッポンバラタナゴ(きんたい)の保護活動から端を発し、生物部では1999年から八尾市高安地域の人達の協力を得て改修した溜池で活動を行っている。
水質を悪化させるアオコの無毒化・肥料化に取り組んだ。さらにアオコの発生を未然に防ぐために冬場にヘドロを取り除いたうえ、ヘドロの堆肥化に取り組んだ。ヘドロの堆肥は食用作物への印象が良くないため、八尾市からNPOの紹介を受け、高安地域の木綿の栽培などに活用され地域貢献につながっている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年10月21日号掲載