「野菜は体に良い」というが、具体的に何が良いのか。野菜は、体を老化させる活性酸素を抑えるはたらきがある。積極的に野菜を食べると免疫力が高まり、病気になりにくい。野菜の成分が健康維持にどう役立つかという検証をはじめ、抗酸化作用のメカニズムなどを解き明かす。
植物は逃げる力がないため、有害な紫外線や土中の病原菌、害獣・害虫から自分で身を守らなければならない。そのため、紫外線による酸化の防止、殺菌や害虫の駆除などに役立つさまざまな成分を持つ。時にそれは薬に転用され、私たちはその恩恵にあずかる。現在の薬剤の7割以上は植物由来、もしくは植物にヒントがあるという。
また、絶滅したネアンデルタール人は肉食だった。人間の祖先・ホモサピエンスに劣らない知能を持ちながら生き残れなかったのはなぜか。人類学や遺伝子学の観点から、その謎に迫る。
肉食と菜食の一長一短を栄養学的な見地でとらえたり、野菜をおいしく食べるレシピや野菜のトリビアなど、実用的な情報も満載。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年10月21日号掲載