「子どもの権利」とは何か、その説明と現状、各国の子供や若者によるアクション、権利を使う方法を解説する。
マララ・ユスフザイさんや、グレタ・トゥーンベリさんをはじめ、世界には、変化を願う多くの子供の活動家がいる。
カナダでは、先住民族の住む地域で水の煮沸消毒が必要だった。水の汚染がひどく、洗い物にも適さない状態である。オータム・ペルティエさんは、この問題に対して8歳の時に水を守る行動を起こした。13歳の時に国連でスピーチ、複数の賞を受賞し、「水の守り人」と表彰された。
インドの「バラクナマ新聞」は、路上での生活経験がある子供が記事を執筆する。平均年齢は14歳。路上生活をする子供たちが、鉄道事故による死体を回収する作業をさせられた記事は、人々が抗議行動を起こすきっかけとなり、警察は処分を受けた。
「子どもの権利」を政府や大人が守るとは限らない。子供自身が権利の存在を理解し、主張することが重要だ。世界7か国で翻訳されている、子供のための実践の書。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年10月21日号掲載