全職員、全教科で取り組む「著作権教育」をどう理解し、指導するか。学校教育上知っておくべき著作権の基本解説。発達段階に合わせた体系的・計画的指導略案も提示している。
初版は2019年。その後デジタル化は急速に進み、学校における著作権教育がますます重要になっている。増補改訂版では「著作権と生成AI」の項目の新設、法第35条の改正に伴う内容の一部を改訂、Q&A項目の増加、関連資料の加除を行っている。Q&Aは項目を大幅に増やし、SNSや生成AIなどへの対応や著作物、個人情報の取り扱いなど、学習指導や情報活用指導に関する事柄を拡充した。
学校図書館の著作権に関する任務は、著作権教育として、児童生徒及び教職員に著作権に関する資料・情報を提供し、児童生徒に著作権に関する思考・態度・スキルを身につけさせることなどがある。「著作権法さえ守れば何をしてもよいのではなく、さらに高次の倫理観に基づく行為が求められている(中略)著作権教育は、まさにその倫理観の育成が根底にある」。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年9月23日号掲載