平成末から増加し続ける不登校を‘令和型不登校’と定義づけ、従来の理解と方法でどこまで対応できるのか、解決の糸口を探る。
2022年度の小中学校の児童生徒の不登校は約30万人。コロナ禍の影響も大きいものの、不登校はすでに2013年から9年連続で増え続けている(2012年までの12年間はほぼ横ばいで推移)。社会現象として捉え、理解と対応の在り方を更新していく必要がある。不登校が増え続けるペースを緩和するため、新たな対応指針を学校現場に提案する。
第1部「状況分析編」で令和型の不登校への理解を深め、第2部「未然防止編」は新規の不登校の出現がある程度の範囲に収まるためのアイデア、第3部「事例対応編」では学校への登校や教室で一緒に学ぶことが困難となった子供を学校教育の中で支援するあり方を具体的に紹介する。
見開きで1テーマを解説。「放課後登校や保護者同伴登校」「支援のヒントを見付けるための‘ゆるい対話’」など、教員やスクールカウンセラーの一助になる。
教育家庭新聞 新学期特別号 2024年4月15日号掲載