文部科学省が、社会貢献活動の一環で青少年の体験活動に関する優れた取組を行った企業を表彰する「青少年の体験活動推進企業表彰」で、2023年度最優秀賞に選ばれたのは、街(ヒルズ)を生きた教材として活用した体験型学習プログラムを展開した森ビルの「ヒルズ街育プロジェクト」、全国で下水道の出前授業を行っている管清工業の「楽しく学ぶ!水のじゅんかん」。2月22日、最終選考にノミネートされた大・中小企業部門の上位10社がプレゼンテーションした中から決定した。
■都市の未来を考える
ヒルズ街育プロジェクトは、同社が運営する街(ヒルズ)を、生きた教材に活用した体験型学習プログラムで、都市の未来を考えるプロジェクト。7〜8月の「みらまちキャンプ」の参加者は、対面で全5回にわたり、街づくりの重要テーマ「安全」「環境」「文化」の視点から、「より良い未来の街」を考えた。
さらに参加者がオンラインで、学習後に学んだことを活用して、アイディアを自由に発信し、他のコミュニティ参加者との相互コミュニケーションを創出した。
現在のコミュニティ参加者は約1万6000人。スタート時の約1700名から9倍以上の規模になっている。
■下水道の仕組みと生活とのかかわりを学ぶ
「楽しく学ぶ!水のじゅんかん」は、大切だけどあまり知らない〈下水道〉について理解を求めて、全国各地で出前授業を展開。水の循環が楽しく学べるボードゲームも実施している。出前授業「水はどこから来てどこへ行くのかな?」は、下水道の仕組みと生活との関わりについて、クイズや実験を交えながら、楽しくわかりやすく学べる。
その他、優秀賞にパーソルキャリア㈱、㈱毛髪クリニックリーブ21、㈱阪急阪神百貨店、サントリーホールディングス㈱、パナソニック㈱、NECネッツエスアイ㈱、㈱日立システムズ、㈲FireWorks、特別賞にソニー生命保険㈱、オリンパス㈱。奨励賞に㈱グリーンズ、資生堂ジャパン㈱、第一フロンティア生命保険㈱/ノアインドアステージ㈱/㈱みつヴィレッジ(3社連名)、日本新薬㈱、ネッツトヨタ仙台㈱、ピジョン㈱、井関産業㈱、㈱キッズスター、ノアインドアステージ㈱、㈱マルイ、三菱ケミカル・クリンスイ㈱、アクセンチュア㈱、荒川化学工業㈱、ALSOK、大阪ガスネットワークが決定した。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年3月18日号掲載