今回で第6回目を迎えた「ポプラ社2023全国学校図書館POPコンテスト」は、2月5日、東京・千代田区麹町のポプラ社本社(現在は品川区に移転)で最終選考が行われた。本コンテストでは日本国内の小・中・高等学校、在外教育施設を対象とする。
今回は818校から3万4083枚の応募があった。うち海外は5校(4か国)、日本国内では47全ての都道府県から応募があった。
最終選考では、第一次・第二次選考を経て選出された250点について、同社・千葉均会長と、コンテストアドバイザーでPOP王の内田剛氏、同社コンテスト事務局員が審査。「POP王賞」「ポプラ社賞」「コンテスト事務局賞」「本への愛情が伝わるPOP賞」「本の魅力が伝わるPOP賞」「インパクト賞」「キャッチコピー賞」「イラスト賞」「おもしろPOP賞」「アイデアPOP賞」「大人の全力POP賞」の、11部門・計54点が選ばれた。
■学校内でもPOP制作が定着
これまでのコンテスト開催を経て、授業でのPOP制作活動の定着や、学校内や自治体内の図書館が独自にコンテストを開催、読書活動の活性化、国語以外の授業での活用も見られるという。例えば「英語の授業でALTの先生向けに英語でPOPを作る」「国語と美術の連携」など。またPOPの題材は新刊だけでなく、古典も多く、「授業とのつながりも感じられる」(内田氏)。「(イラストや言葉など)それぞれの得意なことでPOPづくりができる。奥は深いが入口は広い」と千葉会長はPOPの魅力について語った。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年3月18日号掲載