「個別最適な学び」が注目されている。「子供の多様性の質的・量的な拡大がある」からだ。発達障害の可能性のある子供、不登校や不登校傾向の子供、経済的困難、海外にルーツを持つ子供の増加、特定分野に特異な才能のある子供もいる。また現状の学校で「特に困っていない」「何とかやれている子供」にも多様性はある。
そして「協働的な学び」とは集団としての成果を目安とした学びではなく、多様な「個」の間で生じる相互的な学びだ。
学校教育における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して、多様な回答を国内外の実践や研究を広く求め、整理した。執筆陣は編著者に加え、荒瀬克己、大豆生田啓友、加藤幸次、佐野亮子、松村暢隆、金田裕子、白水始、涌井恵、宇佐美香代、坂本明美、堀真一郎、浅野大介、堀田龍也(執筆順、敬称略)。
「一人ひとりの子どもが自分なりに学ぶ力をつける学習機会を、授業の中で十分に保障していく」ため、学校、教員はどうしたら良いのかを考える。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年2月19日号掲載