世界30か国以上で人気の翻訳絵本「いろんなところに いろんな」シリーズとして、「どうぶつ」編、「とり」編、「かめ わに とかげ」編の3冊が同時刊行。生き物の進化や生態系などの基礎的な事項を、物語のように読みながら理解を深められる。
「生きのこりをかけて」というテーマでは、スローロリスという動物が、ひじにある特別な部位から毒を分泌することを紹介。敵から守るために子供に毒を塗り、食べ物を探しに出る。また、雪の多い場所にすむ動物は体が白い毛で覆われていること、ツノ・トゲ・うろこがある動物がいることなども取り上げる。
「ほ乳類らしさってなに?」では、動物にはあたたかい血液や毛があること、子の育て方などを解説。理科の教材としても活用できるほか、見開きごとにある「みつけられる?」は、ゲームのように絵の中の動物を探せる場面もある。
ぬくもりのあるタッチの版画は、生き物の特徴を豊かな色彩で表現。未就学児の読み聞かせや小学生の読書から、知識や感性を高められる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年2月19日号掲載