探究学習のテキストとして中学・高校を中心に好評を博してきた書籍が、大幅な改訂版として刊行された。初版は2014年。調べ・分析し・伝える、“ラーニングスキル”の基本が集約された「生涯続く学びの一助」となる一冊だ。
研究テーマの決定から、レポートや論文をまとめるところまで、「論題設定の技」「情報収集の技」など7つの章に分け、ステップに沿って紹介。「目標を設定する」「スケジュールの管理」「参考文献の記録の取り方」「表・グラフの書き方」「発表資料の作成手順」などの項目を、見開き構成で解説。知りたいところが一目でわかる。
本書は2008年度4月から始まった玉川学園中学3年生の必修の授業から生まれた。「どうしたら生徒自身が自分の興味・関心からスタートして、学びを深めていくことができるのか」という担当教員の思いの詰まった実践の書だ。今回の改訂版では「論理的に考えること」をより掘り下げ、学習環境のICT導入に対応し、探究学習で迷いがちなことへの説明も大幅に加えている。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載