私たちの生活の基本「衣・食・住」のうち、「住まい」の役割、必要な空間とは何かを考える。小・中学校の家庭科「住まい」について、「快適な生活」「安全な暮らし」「持続可能な住生活」など多様な角度から、イラストや写真、マンガも交えて楽しくひも解く。
冒頭では気候や周囲の環境、地域によって異なる家の形を紹介する。新潟県では積もった雪が自然に滑り降りるよう屋根の形が急な斜面に。人口の多い東京都は土地の有効利用のため集合住宅が多い。沖縄の伝統的な家と現代の家、京都の町屋、海外の特色ある家々も興味深い。
快適な住まいには工夫が必要だ。暑さ寒さにどう対応するのか。住まいの中で起こる事故やそれらの危険を防ぐ方法、シックハウス症候群や花粉症など健康に関すること、照明や生活音、ゴミの捨て方や地域づくりなど、現代的な課題を幅広く取り上げる。
随所で昔の工夫を紹介。持続可能でより良い生活を作り上げるためには、発達した科学・技術を利用すると同時に、先人の知恵からも学びたい。
教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載