国立国会図書館は7月19日、「電子図書館のアクセシビリティ対応ガイドライン1・0」を公開した。
2020年7月に文部科学省および厚生労働省において策定された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画」では、音声読み上げ機能等に対応したアクセシブルな電子書籍等を提供する民間電子書籍サービスについて、関係団体の協力を得つつ図書館における適切な基準の整理等を行い、図書館への導入を支援することを求めている。
「電子図書館のアクセシビリティ対応ガイドライン1・0」は、この施策を実現するものとして、国立国会図書館が事務局となり、「図書館におけるアクセシブルな電子書籍サービスに関する検討会」が作成したもの。商用の電子書籍を図書館を通じて提供するサービスである電子図書館を、視覚障害者等が利用するにあたって、必要なアクセシビリティに係る要件を整理することを目的としている。
各種図書館では電子図書館を調達・導入するための仕様を検討する際などに利用されることを、また電子図書館事業者においては提供するサービスの開発・改修時において、アクセシビリティの対応項目や優先順位を検討する際などに利用されることを想定している。
詳細=https://www.ndl.go.jp/jp/support/guideline.html
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年9月18日号掲載