毎日食べている野菜や果物、肉や魚は、どこでだれがつくり、どのように運ばれて、販売店、食卓に届いているのか。『①野菜』『②果物』『③水産物』『④穀物・畜産物』の全4巻で、身近な食べ物を取り上げ、国内外の産地、生産や輸送の工夫、自給率、持続可能な生産について考える。日本地図や世界地図、データなどを用いて多角的に取り上げる。
『①野菜』では、キャベツ、トマト、人参、玉ねぎ、かぼちゃなど15品目を、見開きで紹介。日本地図で産地と収穫時期を示すほか、東京都中央卸売市場・月別県別入荷実績、それぞれの野菜の自給率などをグラフで表している。巻末の「資料編」では野菜ごとの収穫量・産出額のグラフや、輸入野菜の産地を世界地図で示す。また『③水産物』では、漁獲高の経年変化から地球の環境変化についても考える。
「私たちに命をふきこんでくれるたべものが届くまでを学ぶことで、たべものに感謝できる心を育んでもらいたい」とは監修者の言葉だ。小学校5年生社会「日本の食料生産」などに対応。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年8月21日号掲載