GIGAスクール構想による1人1台端末の配備により、学校内のどこからでもさまざまな情報資源にアクセスできるようになった。そうした中、学校図書館だからこそできる支援・指導とは何か。児童生徒の情報活用能力を学校全体で計画的に培うことができる立場にある学校図書館は、以前から印刷資料からデジタル資料まで多様なメディアの資料・情報を扱い、それを通して教科横断的な視点を持つ。広く一般の教職員にとってもその重要性はますます高まっている。
本書では、1人1台端末を利用して学校図書館が出来ること、例えば授業で使う資料の配信などの授業支援といった事柄や、図書・雑誌・新聞・パンフレットなどの印刷資料やデジタル資料等を意図的に児童生徒に利用させることでメディアの特性を経験させること、著作権に関する学び、教科横断のハブになること、指導の際の留意点まで、具体的・実践的に分かりやすく解説する。
学校図書館とICT活用の融合によって生まれる、学校図書館の新たな可能性を示す一冊。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年8月21日号掲載