1人1台端末が全国すべての小・中学生に配布され活用していくにつれ、よりよい授業や活動のためにはどのような場面でどのように使えば良いのか、効果的な活用を模索する段階(ネクストステージ)に移っている。
ICT活用の効果として、子供の思考や資質・能力がどのように深まったり、高まったりするのか。実践事例を見開き2頁で紹介し、左ページでは単元や活動の過程を掲載。右ページで、その過程に対応するように子供の変容を紹介し、そこから得られたICT活用の効果と効用を分析している。各学年、各教科、特別活動など47の実践事例が並ぶ。試行錯誤しながらの日常の実践を紹介することで、全国の教職員にも「とっつきやすく」、真似しやすいように提示することに務めたという。さらに遠隔合同授業や、図書館でのICT実践事例も紹介している。
義務教育学校を取り上げることで、ICTを活用した9年間の学びの連続性を見てとることができる。49名の教員が執筆に携わり、特別支援学級、司書教諭、栄養教諭、養護教諭の実践も紹介する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年8月7日号掲載