北海道教育大学附属函館中学校では、2013年度より1人1台端末を整備し、2017年度からはBYOD(自らが所持している情報端末を持ち込む)/BYAD(学校等の組織が斡旋した情報端末を私費購入し持ち込む)の取組を進めている。全国に先駆けたBYOD/BYADの環境づくり及び活用を紹介する。保護者購入の留意点、故障時の対応、さらに学校保有端末の持ち帰りとBYOD/BYADの違いにも言及する。
実践事例を数多く収録。国語や社会、総合的な学習などの教科、さらに職員室や保健室、学校間交流など、Zoomやファイル共有、GoogleスライドやGoogleフォームなどの各教科等における活用のポイントを紹介している。
GIGAスクール構想で整備された端末は、2025年頃には使用限界がくることが予想される。一方で、今後も自治体が整備を続けられるかは難しい。今後多くの学校、自治体で検討すべき、端末環境について提示する。継続的に教育現場が情報端末を利活用していくことが何より大切だ。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年8月7日号掲載