変化の激しいこれからの社会では、一人ひとりが課題を見つけ、周囲の人と協働して解決する力が求められる。そのトレーニングの場となるのが高校の探究学習だ。「高校における探究学習とは何か」「取り入れるためにはどうすればいいか」について、無理なく実践できる方法を具体的に紹介する。探究学習は「総合的な探究の時間型」「学校設定教科・科目型」「教科型」の3つのタイプがあり、使える時間数も単元のデザインも異なる。各タイプの探究学習の特徴や、進め方を解説する。
そして探究学習に欠かせないのが「問い」。学習者主体の学びになるための「問い」の立て方について丁寧にひも解く。「問いの評価指標」も掲載。“もう少し調べると興味や関心が持てそうだ”など、生徒自身が現在の学習状況を確認したり、教員の速やかな指導にもつなげられる。
また情報活用力の育て方、学習成果の発信、学習評価も取り上げる。
教員同士の連携や、組織作り、担当教員の決め方などにも触れ、現場に即した方法で柔軟に取り組むことを勧めている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年7月17日号掲載