朝なかなか起きられない子供にかける言葉は、「おはよう」「今日のお天気、最高だよ!」なのか、「早く起きなさい!」「遅刻するよ」なのか。前者の方がいい、と分かっていても、子供に自分で起きられるようになって欲しいという思いで、多くの親はつい後者を言ってしまう。肝心の子供自身は、自分を否定されたように感じているのだが…。
実は親の言葉は子供に正しく伝わっていないのだ。親の真意を子供に伝えるためには、「『親の言うことを聞かせる言葉』から、『子供の判断を認める言葉』に変える」必要があるという。
親子コミュニケーションアドバイザーの著者が、多くの父親、母親から実際に相談された悩みと、親と子供の視点の違いについて解説。NGとOKの言葉を、4コマ漫画で対比して描く。
叩いたり蹴ったりする子供にはどんな言葉が通じるのか。子供に我慢させるのはいけないことなのか。褒めて育てているけど、なんだかモヤモヤ…等々、数多くの“子育てあるある”に寄り添いながら、言葉がけに大切なことを伝える一冊。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年6月19日号掲載