「HSC」(=Highly Sensitive Child、※大人はHSP)は、生まれつき敏感な気質を持つ人のことであり、男女を問わず5人に1人はいるという。病気や障害ではなく「気質」であるため、医師が診断して治療したり、特定の障害には当たらない。
HSCの子供は思慮深い、刺激に敏感、感情の反応が強く、特に共感力が高いなどの特徴がある。この気質を生かすことは「これからの世の中にますます求められていく」という。HSCの子供はクラスの雰囲気が悪くなってきていることにも気づきやすいのだ。
学校生活では、いじめや体罰などはっきりとした原因が無くても、さまざまな刺激がある。それを敏感に感じとるHSCの子供たちが、学校ではどのような場面で何を感じているのか、どのように対応すれば安心できるのか。「授業に集中できない」「先生の強い口調や暴言が怖い」など事例を挙げて解説する。
教員が一人ひとりのさまざまな気質に目を向け、理解することが求められている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年6月19日号掲載