かつては毎日の生活や遊びの中で子供たちが身につけていた「火の扱い」「ナイフの使い方」といった技術は現在、意識しなければ獲得できないものになってしまった。しかし地震などの災害やトラブルは突然やってくるし、生き延びるための技術はいつの時代も必要だ。本書ではイザという時にも役立つ「生きていくための具体的な技術」を分かりやすく解説。身近にあるもので遊びながら自然に身につく。
77のサバイバル技術を図解。「第1章 生き残るための技術」では段ボールやブルーシートなどを利用したシェルターやテントの作り方、飲み水や食料の確保、火を起こす方法を紹介。「第2章 生き残った後の技術」では、焚火や植木鉢などを使ったアイデア調理、履物やトイレの手作り、天気と方位の読み方等々。「第3章 毎日練習したい基本の技術」でロープワークやナイフの使い方を取り上げる。
「災害で役立つ」がテーマであるものの、やってみたくなる‘わくわく感’も湧いてくる。実際に手を使い、考え、知恵と工夫を身につけよう。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年4月17日号掲載