世界はどのように生まれ、作られていったのか。その謎と人類と建築の起源・つながりを解き明かすカギは「アジア」にあるという。700万年前の人類誕生から、私たちの世界が途切れることなく続いているのと同様に、建築も歴史と人類につながり続けている。
本書では、アジア・オリエント建築の壮大な歴史の中で、主要なものを用語とともに選び出し、その成り立ちや歴史をイラスト満載で紹介する。「自然と人と建築のつながり」「建築の誕生や進化を知るためのつながり」「人びとをまとめた思想のつながり」といった‘つながり’に視点を置き、改めて「建築」を見ると、連綿と続く人々の豊かな営みが伝わってくる。
1章「自然世界」では、人類誕生から古代オリエント文明(メソポタミア、エジプト、ペルシャ、フェニキアなど)、2章「インド世界」ではインダス文明の発生(モヘンジョダロ)から15世紀頃まで、3章「中国世界」では黄河文明から最後の王朝「清」までを扱う。
建築用語図鑑シリーズ第3弾。既刊に『日本篇』『西洋篇』がある。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年4月17日号掲載