子どもの読書活動の推進に関する法律に基づき、第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が3月28日、閣議決定した。政府がおおむね5年ごとに策定している。2022年6月より開催してきた「子どもの読書活動の推進に関する有識者会議」による議論を経て、2023年5月~2027年度の子供の読書活動推進に関する基本方針と具体的な方策を明らかにするもの。
「基本的方針」では①不読率の低減、②多様な子供たちの読書機会の確保、③デジタル社会に対応した読書環境の整備、④子供の視点に立った読書活動の推進、の4つを示している。
これに沿った取組を着実に実施するよう、都道府県及び市町村が必要な環境や体制の整備、計画の策定を推進するよう求めている。特に町村で図書館の設置や計画の策定が十分に進んでいない場合は、都道府県が必要な支援や助言等を行うよう求める。
永岡文部科学大臣は3月28日の記者会見で4つの基本的な方針を挙げて「全ての子供が読書活動の恩恵を受けられるよう、読書活動を推進することとしている。関係省庁、地方公共団体、民間団体等と共に、子供の読書活動の推進に引き続き努めていく」とした。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年4月17日号掲載