投資の基本的な考え方を学べるシリーズ。投資とは「将来のためにお金や力を投入すること」。注いだお金や力が将来役に立つようにするためには、金融の知識を身に付け、仕組みを理解し、情報を読み解く力、正しい知識、自分の価値観と照らし合わせながら向き合う力が必要だ。
1巻では、株式投資や債券投資、投資信託などの投資の種類を解説。投資で得られる利益は大きく分けて2つ。金融商品を「買ったときより売ったときの価格が高い場合に得られる利益」と「持っていることによって得られる利益(配当金や割引券など)」だ。投資はギャンブルではなく、また絶対に利益を得る方法もない。しかし、未来の可能性を拡げる場合もある。
投資信託の注意点をはじめ、円預金を保護する「ペイオフ」は外貨預金は対象外であることなども丁寧に取り上げる。
全3巻。『②投資は危ない? リスクの正体』『③社会を変える? 投資の役割』がある。難しい用語も多い分野だが、小学校高学年から読めるよう、総ルビ付きで分かりやすく解説する。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年2月20日号掲載