最新の製造・保存技術の集積であるのが冷凍食品のイメージだが、その誕生は意外に古く国内では100年を超える歴史があるという。著者は(一社)日本冷凍食品協会常務理事を務める。
本書は日本における冷凍食品の歩みから冷凍食品についての定義の変遷、メリットや栄養価、保存技術や賞味・消費期限を決める際の基準や検査方法など、食品業界に関わるなら知っておかなければならない情報を網羅する。さらに冷凍と解凍の原理、緩慢解凍と急速解凍と調理方法など、一般ユーザーにも有益な知識が豊富だ。
(日本食糧新聞社、税込1320円)
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年11月21日号掲載