差別って何? 自分の“好き”を見つけるには? 経済乱世をどう生きる? 自分のモヤモヤを問いに変え、他者とともに考え、自律的に学び、納得解を導くことが求められている。本書は「リベラルアーツ」をテーマに、学内外25人の専門家が対話・議論した記録をまとめた一冊。リベラルアーツとは幅広い知識・教養であり、多様な価値観や新しい時代に適応するための「生きる力」「問題解決力」につながるものとして、改めて注目されている。「リベラルアーツの現在・過去・未来」「文系と理系の歴史から考える、リベラルアーツのこれから」「差別ってなんだろう?」「なぜ人はあいまいさを嫌うのか――コントロールしたい欲望を解き放つ」などテーマが興味深い。立命館大学教養教育センターの新しいプログラム「未来共創リベラルアーツ・ゼミ(みらいゼミ)」の副読本としてまとめたが、このほか高校生や大学関係者、リベラルアーツに興味関心を持つ人に向けて発刊した。同センターでは学生の興味・関心に応じて学ぶことができる授業を展開している。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年9月5日号掲載