小学校1年生から端末活用が始まっている。ローマ字入力を1年生から始めている学校もあるが、多くは手書き入力やフリップ入力ではないだろうか。しかしタイピング能力は、表現力にも直結する。本書は、早期に無理なくタイピング能力を身に付けるために、絵本感覚でローマ字を学べるものだ。
アルファベットと五十音を学ぶ①巻、濁音やつまる音(促音)、小さい「ゃ」(拗音)などを学ぶ②巻が同時刊行。①②で学んだことを生かして、紙面上のキーボードでタイピング入力に挑戦する③巻が近日刊行予定。
イラストに隠れた大文字・小文字を探す、街中で使われているローマ字を読むなど、楽しみながらローマ字を学習する上で大切なアルファベットの形、書き方の基本を身につけ、身近な単語とともにローマ字を学ぶことができる。英語と混同しないよう外来語を取り扱わない等、子供が混乱しない工夫も凝らした。
巻末にはキーボード図を掲載。キーと指が連動するよう色分けされ、タッチタイピングの練習に活用できる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年9月5日号掲載