天気や星座などをはじめとする「空」にまつわる森羅万象について、美しいイラストと共に解説。本書を前から読むと、朝から昼の明るい空に関わる事柄が、後ろから読むと夜と暗い空に関わる事柄が紹介されていく。
空はなぜ青いのか。雲は何で出来ているのか。古代の人は「昼と夜」をどう捉えていたのか。雨と虹、嵐、オーロラといった気象現象、太陽や月、惑星、星座といった基本テーマはもちろん、空を飛ぶ鳥たち、昆虫とクモなどの生き物、さらに気球や飛行機、ロケットや人工衛星などのテクノロジー、また空に関する世界の神話、「未来の旅」では人間飛行機や空飛ぶ車も登場する。
科学的知識だけでなく、文化や歴史的な解説も収録されているので、理科や科学に苦手意識があっても、興味の持てる項目が見つかるはずだ。
蓋つきの瓶を使い雲を再現するなど、空の現象を実感できる簡単で身近な実験や観察も随所に掲載。地球規模の気候変動や災害が人類の重要な課題となる中、「空」は天気や気候への興味の入り口となる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年8月1日号掲載