(一社)日本童謡協会主催による「第51回日本童謡賞」「2022年第20回童謡文化賞」、新作童謡作詞・作曲コンクール「2022ふたば賞」の贈呈式が「童謡の日」である7月1日に行われた。
「第51回日本童謡賞」は第二童謡詩集「風にはかなわない」(てらいんく/刊)で童謡の新しい方向を示した渡辺恵美子氏、「同・特別賞」は2016年に亡くなった「小森昭宏作品集」(ドレミ楽譜出版社/刊)の編纂に携わった妻の小森美巳氏、こどもの歌・保育の歌の世界でシンガーソングライターとして活躍し「あたらしいともだち これからもともだち」楽譜集(ケイ・エム・ピー/刊)・CD(キングレコード)を送り出した新沢としひこ氏・中川ひろたか氏が受賞した。
「2022年第20回童謡文化賞」は日本童謡協会主催、東京書籍協賛で日本国内において童謡文化の普及発展に寄与した「個人」もしくは「団体」に贈られるもので、教員養成の現場において優れた童謡を伝え、出版・演奏・放送・記録などを通して童謡文化の普及発展に尽力した早川史郎氏に贈られた。
受賞にあたり早川氏は「戦後、新しい童謡が生み出されたが、新しい童謡を子供たちに伝えるのは親や幼稚園や保育園の先生の役目ということで、私も出版などを通じて親や先生に童謡を伝えてきた。童謡運動に携わった鈴木三重吉は『童謡を子供のものと思って力を抜かないで』と述べている。子供のものと思って力を抜くことなく頑張っていきましょう」と語った。
「2022ふたば賞」は、第1回の入選詩を課題詩とした「作曲部門」と「2023ふたば賞」作曲部門の課題詩となる「作詞部門」の2部門で受賞者は以下の通り。
【作曲部門】入選=山﨑綾香氏、舘内聖美氏、鳴海周平氏、佳作=江上惠子氏、伊藤あかり氏
【作詞部門】入選=三輪円香氏、すぎもとれいこ氏、横手恵子氏、佳作=油布晃氏
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年7月18日号掲載