図書館の運営にあたって必要となる基礎的な情報技術について、各分野の第一人者が具体的な事例を取り上げながら解説する。2013年に初版刊行、このたび「プログラミング」の章を設けるなどしてIT関連の情報を充実させた「第2版」が刊行された。
図書館員も最低限知っておくべきプログラミングの知識の章や、ITガバナンスとITマネジメントの章を設けた。情報検索システムやデータベース、検索エンジン、WebサイトやSNS、デジタルコンテンツを作成・管理する仕組みや、アクセシビリティ、ポストコロナ時代の図書館として防疫機器やオンライン・レファレンス、IoTやAIなど先端技術と図書館との関係についての展望を示した。
本書は司書資格の取得を目指す学生や司書講習の受講生に向けてまとめられた。印刷媒体だけでなく、インターネット上の情報も含んだ情報資源全般をどう活用するのか。「各種の情報技術を柔軟に導入・駆使していくことのできる図書館員がますます求められていく」(「はしがき」より)。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年7月18日号掲載