勉強ができる子の母親は「子供に勉強しなさいと強要はしません」と言う。一方で、学習環境を整えたり、子供が勉強に興味を持つよう誘導したりはしているようだ。
小学生の学力アップのカギは家庭学習にある。なかでも教材の選び方は重要。難しいものは避け、少し易しいものがよい。子供は「難しい」と「わからない・できない・やりたくない」となり、「易しい」と「できる・楽しい・もっとやりたい」となる。教材選びを誤ると、子供の勉強は全く進まないといえる。
また、勉強の計画を立てるとき、学習習慣をつける目的ならば「無理なくできる学習量」がポイント。時間の多少ではなく、やったかどうかが大事だという。
その他「得意分野を将来につなげる学習法」「中学受験を目指すときの学習メニュー」「わからない問題があったときにどう対処していくか」などを具体的に紹介。
親がフォローをすると、子供は学びを楽しいものと捉える。塾講師や家庭教師で五千人を指導した著者による、家庭学習アドバイスブック。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年7月18日号掲載