農業が盛んな愛知県豊橋市にある三共食品㈱は、「食」を通じて地域の魅力を発信しようと、地元で採れた新鮮な食材である鶏肉・トマト・キャベツ・うずらの卵を使用し、自社の豊橋工場で作った「豊橋チキンカレー」を2020年から販売している。同品を通じて未来を担う子供たちに豊橋の魅力を知ってもらうため、同品を活用した出前授業を展開している。
昨年12月、地元の豊橋市立老津小学校の5・6年生を対象に出前授業を実施した。農林水産省が推進する「食育基本法」第6条「食に関する体験活動と食育推進活動の実践」に則ったもの。
地元の食材を使用した「豊橋チキンカレー」は‘地産地消’の取組。授業では‘食品ロス’に焦点を当て、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」、13「気候変動に具体的な対策を」に関連付けた。
食べ物を捨てることはもったいないだけでなく、処分する際に温室効果ガスが排出される。一方、地域の生産物や資源をその地域で消費することで、運搬の際に発生するCO2の削減につながり、地球温暖化対策になる。「地産地消」を理解し、食への意識を少し変えるだけで、SDGsの目標達成に貢献できることを子供たちに伝えた。
出前授業は今年度も、市内の小学校2校で実施予定。なお同社は6月18・19日の「第17回食育推進全国大会inあいち」(主催:農林水産省 ほか)に出展している。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年6月20日号掲載