4、5才~小学生に向けて産婦人科医の著者が贈る性教育のシリーズ。性教育は何歳ごろから始めたら良いのか。ハードルが高く感じる一方で性犯罪の危険性等を不安に思い、性教育の必要性を感じている大人も多い。本シリーズでは「他者を尊重しながら、性や体のことを自分で選択できる自己決定力を育むこと」というポジティブな視点と、子供も安心感を持てる絵本として、性教育の入門編に最適だ。
本書では双子の「うみ」と「りく」が主人公。そっくりだけど全然違うふたり。お互いの体を大切にすること、体をさわるときには「同意」が必要なこと、「プライベートパーツ」について、分かりやすい言葉と絵で丁寧に紹介する。
続刊は4月初旬発売。『あかちゃんが うまれるまで』(絵・相野谷由起)では、「ぼく」の視点を通して、生命が芽生え、育ち、誕生するまでを描く。『おとなになるっていうこと』(絵・和歌山静子)は、思春期に起こる心と体の変化、性の多様性について知り、違いを認め合う大切さを伝える。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年3月21日号掲載