自然界のすべてのものが持っている「一生」―“生まれてから死ぬまで”のライフサイクルに着目。宇宙から山、川、動植物、ヒトまでを含めた60種類の始まりから終わりまでを、見開き2頁、美しくダイナミックな絵と共に紹介する。
タンポポは花が咲き、綿毛ができ、風に乗って種子を広げ、春に成長し、そしてまた花がさく。川は、山で誕生し、若い川、おとなの川、そして終わりには海に流れ込む。「一生」の中の一つひとつのお話を絵の中の矢印に沿って辿る。
「宇宙」では恒星、太陽系、月など5項目、「地球」では大陸や山、岩石、水、アメーバなど12項目、「植物と菌類」9項目、「動物」は無脊椎動物、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類など34項目。
興味のあるところから読んでも楽しく、本書を読み終わる頃には自然界のすべてのものがつながっていること、地球環境がバランスのとれた仕組みであることがわかる。
ヒトが地球環境を守るよう行動すれば、他の生き物のライフサイクルを守れると明記している。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年3月21日号掲載