(公社)全国学校図書館協議会(以下、全国SLA)は、文部科学省委託事業「指導主事の資質・能力向上と指導主事ネットワークの構築に関する取組」としてまとめた『1人1台端末時代の学校図書館担当指導主事の仕事と知識 「学校図書館の整備」から「ICT担当者との協働」まで 教育委員会ができること、学校ができること』を2021年9月に刊行した。文科省主催「令和3年度学校図書館担当指導主事連絡協議会」の資料として活用され、今年1月に都道府県教育委員会、政令指定都市教育委員会、市区町村教育委員会に配布された。
全国SLAではこれをより広く全国で活用されることを目指し、このほどWeb上で公開した。
GIGAスクール構想により1人1台端末時代となった。学校現場での端末等の利用程度は様々で、学校図書館担当者も試行錯誤の状況が多い。こうした学校現場を支援・指導する指導主事に向けて、「①学校図書館の基礎知識と②学校の管理者や教職員への対応のヒントを提供する」を本冊子の目的としている。
4つの柱で構成。「1 指導主事のための学校図書館基礎知識」では、GIGAスクール構想と学校図書館、国の学校図書館行政、学校図書館で育む「読む力」と「情報活用能力」「学校図書館の活用」と「教育の情報化」などについて。「2 都道府県教育委員会ができること」「3 市町村教育委員会ができること」では、体制づくり、各教科担当指導主事やICT活用教育担当指導主事との連携・協力など、「4 学校ができること」では、校長、学校図書館担当者、教員、ICT活用教育担当者等との協働等を取り上げる。
全国SLA https://www.j-sla.or.jp/
詳細=
https://www.j-sla.or.jp/material/research/shidousyuzinoshigototochishiki2021.html
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年3月21日号掲載