中学生・高校生向けに科学の分野で探究を深め、偉大な発見や発明をした偉人たちの業績と生涯を分野別に紹介する。科学への興味関心を喚起するとともに、探究の重要性と社会への影響も理解できる。
「人間は考える葦である」などの言葉で知られるブレーズ・パスカルは、数学者であり哲学者でもあった。1623年にフランスのクレルモンで生まれ、パスカルの定理や、自動計算機を発明するなど活躍。哲学書『パンセ』は今も読み継がれている。39歳で早逝したパスカルは、どんな人生を送りながら自らの探究を深めていったのか。
本書では他に関孝和、レオンハルト・オイラー、カール・フリードリヒ・ガウスら計17人を紹介している。
科学技術振興機構(JST)のサイエンスポータルの動画「偉人たちの夢」(1999~2008年)をベースに再編集した。会話調の親しみやすい文章で偉人たちの軌跡をたどり、第一線で活躍する研究者たちも文章を寄せる。「読書案内」では関連書籍も紹介する。全8巻を刊行予定。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年3月7日号掲載