オリジナルの物語を書いてみたい小学生のためのワークブック。おとぎ話からSF、ファンタジーまで、物語創作のノウハウを学べる。反復練習させるドリルではなく、子供自身が主体的に創造性を育む内容だ。本に直接絵や言葉を書き込みながら、面白い言葉の組み合わせを探したり、豊富なイラストから物語を想起して創作を進める。
妖怪や妖精の顔を描いて、その様子を言葉で表現するワークでは、オリジナルのキャラクターの絵を描き、性格や特徴を考える。目の様子なら、「ぱっちりした・クリっとした・がん力のある」などの言葉がヒントとして示され、だれでも取り組みやすい。
森の絵を見て、「どんなふうに感じるか?」を書くワークもある。音・におい・隠れている動物などを想像して「そこにいる君自身」が感じたことを言葉にするよう促す。「これから、一体どんなことが起きるのか」と展開をイメージさせる。
自分自身でアイデアを生み出し、言葉を選びながら物語を作ることで、読解力と表現力を高められる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年2月21日号掲載