第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」(主催=公財・図書館振興財団)の受賞作品が1月12日に発表された。今回、10万6566作品の応募があり、文部科学大臣賞など入賞29作品3団体、優良賞126作品、奨励賞242作品、佳作1179作品が決定した。表彰式は2月26日にオンラインにて開催される。(全国コンクール募集期間=2021年9月13日~10月4日。地域コンクールは地域により異なる)
調べることで「生きる力・考える力」を養う。図書館を活用することで、生きる力を身につけ、図書館の振興を図ることを願う本コンクーは、自らの疑問や課題をテーマに、図書館で調べたり、フィールドワークで探究し、まとめた作品を募集するもの。今回の応募総数は10万6566作品(地域コンクール応募作品総数10万4233点を含む)。コロナ禍の影響を大きく受けた前回の応募総数6万3688作品を大きく上回った。地域コンクールは38都道府県142自治体で実施され、うち9自治体は初開催。
「調べる学習部門」の応募数は小学生の部7万8908、中学生の部2万5898、高校生の部1660、大人の部59、子どもと大人の部39、「調べる学習指導・支援部門」は2。
入賞作品には、身近な生き物をテーマにしたものや、SDGs、災害・防災など、現代的な課題を扱ったものもあった。受賞作品は次の通り。
※敬称略。〈 〉内は地域コンクール略称
【文部科学大臣賞】▽小学生の部(低学年)「しりたい!うんこのなぞ」墨田区立錦糸小学校1年・長沼奏汰〈墨田区〉▽同(中学年)「わたしのこせいについて調べてみた!はったつしょうがいの『ナゾ』にせまる!!びょう気?それとも…」柏市立柏第六小学校3年・東條里桜〈柏市〉(=写真下)▽同(高学年)「ヤマイヌ~私が解明したい謎のニホンオオカミ~」墨田区立小梅小学校5年・小森日菜子〈墨田区〉▽中学生の部「嫁取り噺『桃太郎』~全国の伝承昔話『桃太郎』を読み比べる~」袖ケ浦市立昭和中学校2年・倉持よつば〈袖ケ浦市〉▽高校生の部「治水と景観問題から、今後の災害を考える~二子玉川地区を事例として~」早稲田実業学校高等部3年・矢嶋諒▽大人の部「『市民』と『小民』―高輪築堤通船口―」広瀬美智子
【観光庁長官賞】▽子どもと大人の部「冒険!発見!南総里見八犬伝~パパと!!息子と!! 2人で歩き、見つめた、南房総~」袖ケ浦市立蔵波小学校3年・安武拓海、父・安武匡紀(=写真下)
【「2030生物多様性枠組実現日本会議」賞】▽小学生の部(中学年)「僕と魚とSDGs ギョギョギョ!」袖ケ浦市立昭和小学校4年・滝口瑛士(=写真下)
【総務大臣賞】「豊田市 学校や地域の図書館を使った調べる・伝える学習コンクール」豊田市中央図書館、豊田市教育委員会(愛知県)
【図書館を使った調べる学習活動賞】「小鹿野町図書館を使った調べる学習コンクール」小鹿野町立図書館(埼玉県)、「知多市図書館を使った調べる学習コンクール」知多市立中央図書館、知多市教育委員会(愛知県)。
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後援=文部科学省、観光庁、環境省、総務省、2030生物多様性枠組実現日本会議、東京都教育委員会、(一財)日本児童教育振興財団、(公財)海外子女教育振興財団、(公社)日本図書館協会、(公社)読書推進運動協議会、日本児童図書出版協会、読売新聞社、活字文化推進会議、㈱毎日新聞社、㈱日本教育新聞社、㈱教育新聞社、(一社)全私学新聞、㈱教育家庭新聞社、NHK、(公財)大宅壮一文庫
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年2月21日号掲載