回答者:神澤登美子(全国SLA学校図書館スーパーバイザー)
自校の中心となる課題のパスファインダー(=調べ方の道しるべ)を作成するのはいかがでしょう。小学校では「昔の道具」「大豆」「月」「水」「リサイクル」「米」等27件、中学校では「京都奈良の世界遺産」「都道府県」「具体的な職業」等10件で作成しました。その際、学校司書の協力により、総ルビの小3から中3の情報検索のスキルアップが可能になりました。教員と公共図書館の連携で必要な項目のみでも可能です。事例を紹介します。
1.タイトル:例「お米」の資料のさがしかた
2.手がかりになるキーワード:稲・品種改良・取れ高・米騒動・二毛作・米料理
3.参考資料で調べてみよう:百科事典–年鑑、日本地理データ年鑑
4.図書で調べてみよう:①から⑤のリスト(①請求記号 ②書名 ③著者名・編集者名・監修者名 ④出版社 ⑤出版年、項目はA〈米のこと全般〉B〈食物・食文化について〉C〈その他、植物としての稲・栽培など〉
5.インターネットで調べてみよう:
例「米づくりQ&A」・URL・内容の紹介文を添付
6.その他の資料でさがす:パンフレット・雑誌のリスト・博物館とカタログ
〈調べるときに大切なこと〉として、資料を記録・情報源は多様に・質問は司書に等を添付します。百科事典のネット版も大変便利で、1人1台端末時代に大いに活用できそうです。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年11月22日号掲載