小中学校の児童・生徒向けにポプラ社が提供する電子書籍読み放題サービス「Yomokka!(よもっか!)」の無料トライアルキャンペーンがスタートした。すでに参加を決めた自治体からは「Yomokka!は学びと遊びの一体化の実現ができる」と期待されている。
Yomokka!トップ画面。子供が様々な本に触れられる工夫が満載
ポプラ社では、GIGAスクール端末に対応した新サービスとして、本と学びのプラットフォーム「MottoSokka!(もっとそっか!)」の企画・提供を進めている。「Yomokka!」はそのサービス第1弾。
Yomokka!では、子供たちに人気の児童書シリーズをはじめ、さまざまなジャンルの電子書籍を掲載。いつでもどこでも本が読める閲覧機能のほか、読みかけの本をすぐに続きから読める「今読んでいる本」、本と出会うきっかけを作るガチャ機能「きょうの1さつ」「朝読におすすめ」など、子供たちが楽しみながら本に触れられる工夫が満載だ。
無料トライアルキャンペーンは自治体または学校単位で申し込む。2021年度内は全児童・生徒・教員の利用料が無料となる。発行されたIDは2022年度以降の本サービス(有料)に契約した際にも引き続き利用可能。現在、小学校の受付を開始しており、中学校は秋から開始予定。
今年度中はポプラ社の書籍1000冊(7月現在600冊。順次追加予定)、9月からは朝日小学生新聞のニュースコンテンツも掲載予定だ。2022年度からは偕成社・あかね書房・静山社・文研出版・学研プラス・理論社・国土社・あすなろ書房も協業予定。
個別で導入を検討したい、クラス単位で試したい場合、3か月間利用可能なデモIDの発行も実施中。詳細=https://mottosokka.jp/lp/ym
川島氏
埼玉県久喜市教育委員会は、いち早くトライアルに参加を決めた。同市は小学校22校、中学校11校、高等学校5校がある。同市教育委員会・教育部指導課指導主事兼指導課主幹兼GIGAスクール推進室長の川島尚之氏は「本来、学びとは楽しいもの。Yomokka!では学びと遊びの一体化が実現可能だと感じた。本の環境は家庭によって異なるが、電子書籍によって全ての子供が多くの本に触れることができる。先生方には自由に使い方のアイデアを出して欲しい」としている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年7月19日号掲載
