第24回「図書館を使った調べる学習コンクール」(募集期間=2020年9月14日~10月5日)の受賞作品が1月8日に発表された。6万3538作品の応募があり、その中から入賞29作品3団体、優良賞104作品、奨励賞193作品、佳作943作品が決定した。2月27日にはオンライン表彰式が予定されている。
主催=(公財)図書館振興財団
自らの疑問などをテーマに、図書館で調べたりフィールドワークによって探究し、まとめる「調べる学習」は、知的好奇心、情報リテラシー、読解力、思考力、言語力が磨かれる。第24回「図書館を使った調べる学習コンクール」ではコロナ禍にもかかわらず、作品6万3538点が寄せられた(地域コンクール応募作品総数6万2131作品を含む)。今回地域コンクールは122自治体(38都道府県)で開催され、2自治体で初開催となった。
「調べる学習部門」の応募数は、小学生の部4万6230で、その中で最も多いのが5年生の1万41。中学生の部1万6432、高校生の部770、大人の部80、子どもと大人の部23。「調べる学習指導・支援部門」の応募数は3。受賞者は次の通り。
※〈 〉内は地域コンクール略称
【文部科学大臣賞】▽小学生の部(低学年)「セミのうたはすごいぞ!!―いのちをつなげるひみつ―」成田逞(春日部市立桜川小学校2年〈春日部市〉)▽同(中学年)「むか~しむかしの動物たち」笠原葵(小鹿野町立長若小学校3年〈小鹿野町〉)▽同(高学年)「マイマイガには口が無い? ~生態を知り 大発生に向き合う~」戸田昊生(茅野市立永明小学校6年〈茅野市〉)▽中学生の部「ミツバチからのSOS!!~農業の危機とミツバチ減少の真実を探る~」柳田蓮(袖ケ浦市立昭和中学校2年〈袖ケ浦市〉)▽高校生の部「椿峰ニュータウンを「サスティナブルタウン」とするために~先行事例における取組みを通じて~」德山結大(海城高等学校1年〈新宿区〉)▽大人の部「伊那谷の人々と井上井月(せいげつ)―井月句碑を巡って―」宮澤宏治(長野県〈駒ヶ根市〉)
【観光庁長官賞】中学生の部「まるごと味噌~旨味、伝統の味、味噌にあり~」久郷悠人(渋谷教育学園渋谷中学校1年〈としま〉)
【「国連生物多様性の10年日本委員会」賞】中学生の部「頸椎の法則は見いだせるか? ―生物の多様性と共通点―」渡邉真央(荒川区立第九中学校1年〈荒川区〉)
ほか、優秀賞20作品
●文部科学大臣賞 調べる学習部門小学生の部(低学年) | ●観光庁長官賞 調べる学習部門中学生の部 | ●「国連生物多様性の10年日本委員会」賞 調べる学習部門中学生の部 |
【優秀賞・日本図書館協会賞】「令和元年度から2年度までの豊田市における調べる学習の取組 ~コロナに負けるな!学校・様々な施設等との連携による支援~」豊田市教育委員会・豊田市中央図書館(愛知県)
【総務大臣賞】「八千代市 図書館を使った調べる学習コンクール」TRC八千代中央図書館(千葉県)、【図書館を使った調べる学習活動賞】「足立区『図書館を使った調べる学習コンクール』」足立区教育委員会(東京都)、「飯塚市 図書館を使った調べる学習コンクール」飯塚市立図書館(福岡県)。
後援=文部科学省、観光庁、環境省、総務省、国連生物多様性の10年日本委員会、東京都教育委員会、(一財)日本児童教育振興財団、(公財)海外子女教育振興財団、(公社)日本図書館協会、(公社)読書推進運動協議会、日本児童図書出版協会、読売新聞社、活字文化推進会議、㈱毎日新聞社、㈱日本教育新聞社、㈱教育新聞社、(一社)全私学新聞、㈱教育家庭新聞社、NHK
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年2月15日号掲載