ポプラ社による「全国学校図書館POPコンテスト」の最終審査会が2月19日に同社にて実施された。学校での図書委員の活動や、読書活動の一環として制作された、本を紹介するPOP作品を募集するコンテスト。2回目の開催となった今年度は、昨年4月1日~12月31日の募集期間で、全国の小中高等学校から、前回を大幅に上回る701校、2万5036枚の作品が寄せられた(2018年度は参加校数314校、8211枚)。
11部門各4枚、計44枚の作品が受賞した。部門には「POP王賞」「ポプラ社賞」「本への愛情が伝わるPOP賞」「インパクト賞」「キャッチコピー賞」「イラスト賞」「アイデアPOP賞(形状などに特色のあるPOP)」などがあり、制作した児童生徒それぞれが得意であったり、力を発揮したところを評価する。また今回より「大人の全力POP賞」を設け、教員や学校司書からの作品も募集した。受賞作品は特設サイト(https://www.poplar.co.jp/schoolLibrary/pop-contest/)で公開中。
審査にあたっては、‘POP王’こと内田剛氏が「(POPを見て)その本を実際に読みたくなったかどうかが、選考の一番の基準。最終審査に残った作品は、どれも素晴らしく、選ぶのが大変だった。子供たちのPOPは、実際は著者が一番喜ぶのではないか。読者である子供たちの伝えたい思いが、1枚のPOPに凝縮されている」。
同社の千葉均社長は「本を読んだ感動は、何もしなければ消えてしまうこともある。POPで絵やコピーを考えて感動を伝えることで、感動が心に残るのではないか。感動や興味は、子供たちの生きる力になるはず」と話す。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年3月16日号掲載